戒名を自分でつけるには!宗派別の特徴

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戒名

亡くなった後、お墓や位牌に刻まれる戒名。

お寺のお坊さんにつけていただくのが一般的ですが、戒名を授かるにはランクによって 20万円から100万円ほどのお布施が必要になります。

最近では自分で自分の戒名を付けようとお考えの方も増えて来ているようです。

果たしてそんなことは可能なんでしょうか?そして、もし可能ならどんなことに注意しなければならないのでしょうか?

戒名はニックネームではありません。死後、何十年も、末代までそれに向かって手を合わせ供養するものです。取り返しのつかない失敗をしないように、本記事をしっかりとお読みください。


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【戒名を自分でつけることは可能か?】

結論から言うと、自分で自分の戒名を付けることは可能です。寺院につけていただかなければならないという決まりがあるわけではありません。

もちろん、自分で付けるわけですから、戒名料のお布施も必要ありません。

しかし、自分で戒名を付けるとなるとそれ相応のリスクも生じます。続いては、自分で戒名を付けるときに注意しなければならない事柄をご説明します。

おぼうさん便
よりそうお坊さん便

【自分で戒名を付けることのリスク】

菩提寺との事前相談は必須

現在では「戒名=死後の名前」というイメージが強いですが、それは正しい理解ではありません。もともとは、生きているうちに「授かる」ものだったのです。

仏様の弟子となり、仏教の教えに従って生きる者にその証として与えられるのが本来の「戒名」の意味です。キリスト教に入信した人はクリスチャンネームを授かりますが、それとよく似ていますね。

ところで、菩提寺のある方は、亡くなった後、そこで仏事をとり行って供養してもらうので、ご住職の弟子になった証として菩提寺から戒名を授かるのが普通です。

ですから、菩提寺のある方は自分で戒名を付ける前に必ず菩提寺に相談しましょう。

事前相談なしに自分で戒名を付けてしまうと、葬儀の読経はおろか、お墓に入ることを断られてしまうこともあります。

自分で戒名を付けることを許してくれるご住職もいらっしゃれば、そうでないご住職もいらっしゃいます。菩提寺をお持ちの方は、自分で戒名を付ける前に必ず菩提寺に相談しましょう。

菩提寺のお墓ではなく、霊園や納骨堂、散骨をお考えの方はそのような心配はいりませんが、次の点には注意しましょう。

菩提寺がなくても注意が必要な場合

菩提寺がない方が仏式の葬儀を上げる場合、葬儀の読経は葬儀社が紹介してくれた僧侶にお願いするのが普通です。

通常、そこの檀家になる必要はなく、その場限りのお付き合いになるので、自分でつけた戒名でも受け入れてくれる可能性はぐんと高くなります。

ただ、それでもその僧侶のお考え次第ですので、僧侶を手配してもらう前に葬儀社にそのことを伝えておきましょう。

無宗教葬ならば戒名そのものが不要

最近では、僧侶をお呼びしない「無宗教葬」を上げる方もいらっしゃいます。信仰している宗教がない無宗教の方の葬儀です。

また、民間霊園や公営霊園の中には、戒名ではなく俗名を彫るお墓もあります。

「無宗教葬」をあげる、または葬儀は執り行わないで、尚且つお墓に戒名を彫らない場合は、戒名そのものを付けなくても問題ありません。

なお、戒名は仏教徒の証ですから、キリスト教や神道などほかの宗教を信仰している方も、戒名を付ける必要はありません。


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【自分で戒名を付けることのメリット】


自分で戒名を付けるにはこのようなリスクがありますが、それらをクリアすれば自分で戒名を付けることには次のような大きなメリットもあります。

自分の希望に沿った戒名を付けられる

菩提寺や、葬儀で読経をお願いした僧侶から授かる場合、普通はその僧侶がその方の人となりを遺族の方から伺ったうえで、しかるべき約束事やしきたりに従って決めます。

その方のことをよく聞き取ったうえで戒名を付けますが、故人をよく知る人からすれば、違和感を感じてしまう可能性も否定できません。

しかし、自分で自分の戒名をつければ納得がいく名前になることが何よりも大きなメリットです。

戒名料がかからない

僧侶から戒名を授かる場合、戒名授与のためのお布施を支払います。「戒名料」というのは正確な表現ではなく、あくまでもお布施ですが、戒名の内容によっては お布施が20万円から100万円もかかってしまいます。

自分で自分の戒名を付ければそれが全くかからないというのも大きなメリットです。


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【戒名を自分で付けるときの基本的な知識】

続いては、戒名を自分で付けるときに必要な基本的な知識についてご説明します。

一口に戒名と言いますが、それは「院号」「道号」「戒名」「位号」の4つの要素から出来上がっています。

これは夏目漱石の戒名ですが、厳密に言うと、戒名は上の例で言うと、「漱石」の部分です。

それではパーツごとにその意味をご説明します。

院号

もともと「院号」とは退位した天皇のお住まいになる宮殿を指します。歴史上有名な「後鳥羽院」や「後白河院」がそれです。

極めてランクが高く、天皇家や将軍、大きな社会貢献をした、仏教に深く帰依した人に与えられるもので、特別な場合以外にはつけられません。

院号の次のランクとして「院殿」がありますが、これを使用する人も少ないのが現状です。古くは徳川家康(東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士)、最近では、安倍晋三 元総理(紫雲院殿政誉清浄晋寿大居士)がその例です。

また、近年は、寺院に関係なく院号を用いることもあります。「〇〇院」、「〇〇院殿」のほかに、「〇〇軒」や「〇〇庵」を使うこともあります。

自分で戒名を付ける際に院号を入れたい場合には、故人が住まうことを想定した宮殿や寺院の名前にして、実際にある寺院は使わないようにしましょう。

道号

院号がない場合は、戒名は「道号」から始まります。

「道号」は、本来、仏教において悟りを開いた人に授けられるものでしたが、現代では故人の趣味や仕事、性格・人柄をもとにつけることが多いです。

ちなみに、頓知で有名な室町時代の僧「一休宗純」の「一休」は、道号です。これは、一休さんの悟りの境地を表したものとされています。

戒名

厳密には、「道号」に続く部分を「戒名」と呼び、仏の世界での呼び名になります。

「戒名」は漢字2文字からなり、1文字は、自分の名前から取り、もう1文字は尊敬していた人、あるいは御仏や経典から取ります。

例えば、阿弥陀如来を信仰していたら「慈」、大日如来であれば「照」、真言宗に帰依していたら「真」、浄土宗ならば「浄」などです。

ちなみに、「戒名」は浄土真宗では「法名」と呼ばれ、「釋〇〇」という3文字になります。また、日蓮宗では「法号」と呼ばれます。

位号

戒名全体の最後に来る部分を「位号」と呼びます。

「位」という字が使われているように戒名の位を表したもので、その人の年齢や地位、生前どれだけ社会貢献したかによって決まりますが、普通は、祖先の位号に合わせます。

例えば、祖先の位号に「居士」「大姉」がついていたら自分も「居士」「大姉」にするといった具合です。

「位号」には次のようなものがあり、上の方が位が上とされています。(宗派によって異なります。詳しくは次の項をご覧ください。)

【成人男性】

  • 院居士(いんこじ)
  • 院信士(いんしんし)
  • 居士(こじ)
  • 信士(しんし)

【成人女性】

  • 院大姉(いんだいし)
  • 院信女(いんしんにょ)
  • 大姉(だいし)
  • 信女(しんにょ)

なお、未成年の場合は、亡くなった年齢によって位号が変わります。3歳位までは嬰子・嬰女、5歳位までは孩子・孩女、15歳位までは童子・童女です。
お坊さん便
よりそうお坊さん便

【有名人の戒名】

部分ごとの説明だけでは、具体的なイメージが湧きにくいかもしれません。有名人の戒名をご紹介しますので参考にしてみてください。

  • 総見院殿贈大相国一品泰巌大居士(織田信長)
  • 大光院殿月山伝心大居士(真田幸村)
  • 貫天院殿純義誠忠大居士(近藤勇)
  • 邦光院殿賢徳道圓居士(板垣退助)
  • 知相院釈妙葉信女(樋口一葉)
  • 智勝院幻城乱歩居士(江戸川乱歩)
  • 文綵院大猷治通居士(太宰治)
  • 懿文院龍之介日崇居士(芥川龍之介)
  • 大光院力道日源居士(力道山)
  • 陽光院天真寛裕大居士(石原裕次郎)
  • 映明院殿紘國慈愛大居士(黒澤明)
  • 慈唱院美空日和清大師(美空ひばり)
  • 天翔院詞聖悠久居士(阿久悠)
  • 伯藝院殿覚圓蟲聖大居士(手塚治虫)
  • 頌弦院智心碩豊居士(尾崎豊)
  • 瑞雲院法道日長居士(いかりや長介)



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【各宗派の戒名のつけ方】

以上が基本的な戒名のつけ方ですが、宗派によっても戒名の構成に特徴があります。また、よく使われる文字も宗派によって異なります。

ご自身の信仰する宗派に即して戒名を付けるようにしましょう。

真言宗

真言宗では、大日如来が中心的な仏とされていますから、1文字目に大日如来を意味する「アの梵字」が使われます。

また、幼児の場合には、子どもを守ってくれる地蔵菩薩を意味する「カの梵字」が入ります。

真言宗の戒名の構成 梵字→院号→道号→戒名→位号
 真言宗の位号 最高位 院居士・院大姉
一般(上位) 居士・大姉
一般 信士・信女

天台宗

天台宗は、一般的に白木位牌の1文字目に大日如来を意味する「ア号の梵字」、または阿弥陀如来を表す「キリークの梵字」が使われます。

天台宗の戒名の構成 院号→道号→戒名→位号
 天台宗の位号 最高位 院居士・院大姉
一般(上位) 居士・大姉
一般 信士・信女

浄土宗

浄土宗の戒名には「誉」が使われます。この文字は、念仏の教えを受けたことを示しています。

また、菩提寺によっては、「道号」が付かずに「院号」のすぐ下に「誉号」が付くこともあります。宗門によっては誉号が「空・良・阿」になります。

なお、白木位牌の一文字目には阿弥陀如来を意味する「キリークの梵字」を使用することがあります。

浄土宗の戒名の構成 院号→道号→誉号→戒名→位号
 浄土宗の位号 最高位 院居士・院大姉
一般(上位) 居士・大姉
一般 信士・信女

浄土真宗

浄土真宗には、「授戒」の制度自体がなく、その代わりに仏弟子となった証として「法名」が与えられます。そして、「道号」はなく、法名の上に「釈(釋)号」が入ります。

また、もともと浄土真宗には、「位号」は付けませんでしたが、最近は付けることも増えています。

通常、掛け軸に法名が書かれた「法名軸」を仏壇の左右に掛けて供養するのですが、最近は信徒からの要望で法名軸ではなく位牌を作ることも増えています。

浄土真宗の戒名の構成 院号→釈号→法名
 浄土真宗の位号
最高位 院釋・院釋尼
一般 釋・釋尼

日蓮宗

日蓮宗にも「授戒」の制度自体がありません。「戒名」の代わりに「法号(日号)」が与えられ、「日」の文字が入るのが特徴です。

また、「道号」は男性と女性で異なり、男性は「法」女性は「妙」の冠字が入ります。

日蓮宗の戒名の構成 院号→道号→法号→位号
 日蓮宗の位号
最高位 院居士・院大姉
高位 院日信士・院日信女
一般(上位) 院信士・院信女
一般 信士・信女

曹洞宗・臨済宗

曹洞宗と臨済宗の戒名は、白木位牌の一文字目に上文字として「新帰元」と記されます。「新帰元」というのは「現世の務めを終えてあの世に帰る」という意味です。

また、曹洞宗には、対句熟語の戒名が多くみられます。

曹洞宗・臨済宗の戒名の構成 院号→道号→戒名→位号
 曹洞宗・臨済宗の位号 最高位 院居士・院大姉
一般(上位) 居士・大姉
一般 信士・信女



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【戒名を自分でつけるときの注意点】

自分で戒名を付ける場合には、菩提寺や供養をしてくださる寺院に前もっと相談し会得ことは極めて大切ですが、それ以外にも次の2点に注意しましょう。

事前に家族・親族の理解を得ておく

自分が亡くなった後、供養してくださるのは家族や親族です。

家族や親族が菩提寺との関係やしきたりを尊重している方々の場合、自分で戒名をつけることそのものを快く思わないことも考えられます。

新しい形の葬儀や供養が広まりつつある現代でも、戒名だけは僧侶から授かるべきものと考えている方はすくなくありません。

家族や親族に何のわだかまりもなく供養してもらえるよう、自分で戒名を付ける前に理解を得ておくことが大切です。

また、せっかく自分で戒名を考えても、残された遺族がそれを知ないで別の戒名を付けてしまっては何の意味もありません。

家族の理解を得ると同時に、どんな戒名を付けたのか残された方がわかるようにしておきましょう。

戒名にふさわしくない漢字

戒名に使うにはふさわしくないとされ、普通、戒名には避けられる漢字があります。自分で戒名を付けるときにも気を付けましょう。

  • 動物を表す漢字:犬・牛・馬・蛇・鶯・麟など
  • マイナスなことを表す漢字:死・狂・殺・毒など
  • 仏教を否定する意味を持つ言葉:貪欲・瞋恚・愚痴・惑・業・苦・嘘・盗・妄など
  • 宗派の開祖や本山の名前:達磨・親鸞・道元・本願寺など

【戒名生成アプリを利用する】

「このように戒名を付けるには、いろいろな事柄を含めて検討しなければなりません。

「自分でゼロから考えるのはとても大変そうだ…」とお考えの方は、戒名を自動作成してくれる「戒名メーカー」という無料のアプリがあります。

自分のプロフィールを入力し、宗派を選びます。浄土宗・浄土真宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・天台宗・日蓮宗などほとんどの宗派をカバーしています。

また、院号から位号までの戒名の4つの構成要素を示してくれ、気に入らなければ何回でも表示させることができます。

そのほか、戒名を編集したり、戒名証書も印刷したり、戒名を白木位牌に印刷することもできる優れものです。

GooglePlay」でも「AppStore」でもダウンロードできるので気になる方は試してみるのもよいのではないでしょうか?

【戒名を授与してくれるサービス】

「自分でゼロから考えるのは大変だし、かといって機械にとよるのはどうも…」という方は、戒名授与だけをしてくれるサービスを利用するのも一つの方法です。

「小さなお葬式」の「てらくる」

テレビCMで有名な「小さなお葬式」は、「てらくる」というサービスを提供しています。

ほとんどの宗派に対応し、位号のランクによって、2万円から20万円の全国一律料金で戒名を授与しています。もちろん、檀家になる必要もありません。

「よりそうお葬式」の「お坊さん便」

また、同じくテレビCMで有名な「よりそうお葬式」にも「お坊さん便」という戒名授与のサービスがあります。

やはり、位号のランクによって、2万円から20万円の全国一律料金で戒名を授与し、檀家になる必要もありません。

おぼうさん便
よりそうお坊さん便

一番のおススメ「本寿院」

そして、管理人の一番のおすすめは、東京都大田区南馬込にある「本寿院です。ランクや宗派に関係なく、一律3万円で戒名を授けてくれます。

電話やメールでも受け付けていますので、遠方の方でも利用できます。

小さなお葬式」の「てらくる」や「よりそうお葬式」の「お坊さん便」も決して悪くはないのですが、戒名を授けてくれるのは「小さなお葬式」や「よりそうお葬式」が紹介してくれた僧侶です。

もちろん、どちらもきちんと僧籍を確認していますので、正規のお坊さんであるのは間違いないのですが、どんなお坊さんなのかは事前に全く分かりません。ただ、「大事な戒名をどんな方か知らないお坊さんにお願いするのはちょっと…」とお感じになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「本寿院のご住職は、三浦尊明氏で「三休」さんとしてメディアでもよく知られています。

「お布施よりも供養が先」というお考えのもと、一律料金で戒名授与を行っているだけでなく、事情のある方には分割もできるように配慮している方です。

*本寿院のご住職について詳しくはコチラ→「本寿院の評判は?格安・均一で戒名がつけられるってホント?

精力的に布教活動や社会活動を展開されているだけでなく、「戒名を自分で付けてもいいですか?」や「戒名って安い?高い?」といった本も出版されています。

そんなご住職の人柄を垣間見ることができる動画がありますので、ぜひご覧ください。

かなり革新的な活動をなさっているためか、仏教界の一部からは「戒名を安売りするな!」と批判を浴びていらっしゃるようですが、決してお金儲けや売名行為としてこうした活動をしているとは思えません。

「本寿院にご興味のある方は、一度ホームページをご覧になってみてはいかがでしょうか。



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