お葬式や葬儀というと、どうしても「高額」、「明細が不明瞭」というイメージが付きまとってしまいませんか?
最近では「家族葬」や「直葬」など新しい形のお葬式が執り行われるようになりましたが、それでも葬儀社によって価格に大きな開きがあるのは否定できません。
そこで、相見積もりをお取りになって比較される方が増えてきています。
ただ、相見積もりを取ったとしても、何の知識もなしに行うと終わってみたら予想外の金額がかかってしまったということも少なくありません。
今回はお葬式や葬儀の合い見積もりを取るときの注意点をご紹介します。
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【葬式費用の相場】

お葬式にかかる費用の全国平均は、121万円と言われています。(日本消費者協会2016年8〜9月調査 一般葬、家族葬、火葬式等の平均)
同じ形式のお葬式なのに料金が全然違った、なんてテレビCMもありますが、葬儀にかかる費用の内訳は不明瞭で、葬儀社の言い値になってしまうこともしばしばです。
これは、葬儀社を決める時間があまりにもなさすぎるという事情によります。
病院でお亡くなりになった場合、病院の霊安室に安置できるのは3~4時間しかなく、すぐにご遺体を家や斎場・保管施設に移さなければなりません。
その数時間の間に葬儀社を決め、打ち合わせをします。
大切な方がお亡くなりになって気持ちが動揺している中、どんどん決めていかなければならないものですから、結果的に葬儀社の勧めるがままに物事が決まってしまうわけです。
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【お葬式の相見積もりの必要性】

そういったことを避けるためにあらかじめ見積もりを取っておくことが重要です。見積もりを取ることによって、葬儀にかかる費用や内訳を事前に知ることができます。
また、見積もりは一社だけでなく複数の葬儀社からとっておきましょう。
お葬式を執り行うのは人生の中でそう何度もありません。馴染みがない分、提示された金額が適正なのか判断しにくいものです。
複数の葬儀社に相見積もりを依頼しておけば比較することができますから、その後の交渉もしやすくなります。

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【見積もりの取り方】

一番手っ取り早いのが葬儀社に電話をして聞く方法です。たいてい、口頭で教えてくれます。はっきりと教えてくれないところは、明細が不明瞭と考え候補からどんどん外していきましょう。
しかし、言葉だけでは形が残らないため行き違いがったときに埒があきません。
また、直接葬儀社を訪問して見積もりを集めることもできますが、時間と手間がかかってしまいます。
葬儀社のホームページで確認したり、パンフレットを取り寄せて調べることもできます。チャットで答えてくれるところもあります。
しかし、葬儀の流れや細かな内容は故人や遺族の意向によって違ってくるものです。「故人が好きだった〇〇を飾りたい」「〇〇は不要だが、××は手厚くしたい」などなどです。
書面でもらっておくのがよいでしょう。
相見積もりで細かなところまで計算することは現実的に難しいですが、事前に書面で見積もりを取っておけば、あとから細かな希望を伝えることもできます。
今は一括で複数の葬儀社の見積もりが集まる便利なサービスもあります。たとえば、「葬儀レビ
」のようなサイトを利用してみるのもよいでしょう。
また、私も資料請求しましたが、テレビCMで有名な次の2社は後日に勧誘の電話がかかってくることはありませんから、試してみるのもよいと思います。
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【相見積もりの注意点①:葬式費用がすべてではない】

一口に葬儀の費用といっても、大きく分けて次の3種類があります。
- 葬式費用
- 葬儀会場費・火葬・その他費用
- 宗教者の費用
「1.葬式費用」とは、祭壇・棺・ドライアイス・葬式スタッフの人件費・寝台車や霊柩車やバス使用料・枕飾り・骨壺・焼香用具・供花。
「2.葬儀会場費・火葬・その他費用」とは、斎場の使用料・放送設備・受付用具・遺体安置・火葬にかかる費用・飲食費・返礼品などです。
「3.宗教者の費用」とは、戒名授与や読経について払われる、いわゆるお布施や、心付け、お車代、僧侶が「精進落とし」や「お斎」を召し上がらなかった時にお支払いする御膳料などです。
これらのうち、実際に葬儀社が受け取るのは、「1.葬式費用」だけです。
「2.葬儀会場費・火葬・その他費用」は、葬儀社が立て替える場合にのみ見積もりに含まれます。
また、「3.宗教者の費用」も葬儀社が受け取るわけではありませんから、基本的には見積もりには含まれません。
このように、相見積もりを取ったとしても、それが葬儀にかかるすべての費用ではありませんから注意しましょう。
特に、「3.宗教者の費用」に含まれる戒名授与の費用は宗派や地域、どのような戒名にするかによっても違いますが、全国平均で47万円もかかります。
この戒名授与と読経に対しお布施をお払いします。(正確には、お布施は対価やお礼ではありません。詳しくは「葬儀や法事のお布施の相場はいくら?」)
かなりばらつきが出るお布施ですが、最近では戒名授与・読経からお布施まで一律料金で提供してくれる「よりそうお坊さん便」や、戒名を種類にかかわらず3万円で授与してくれる「戒名と法要のかけこみ寺
」のようなものもあります。あわせて検討する価値があるでしょう。
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【相見積もりの注意点②:参列者人数によって変わる費用】

次に注意しなければならないのは、葬儀にかかる費用には一定のものとそうでないものがあることです。
具体的には、祭壇や棺、霊柩車はランクによる違いはありますが、事前に示された通りの金額です。
ところが、通夜・初七日法要・火葬場の飲食や香典返し、返礼品にかかわるものは違います。
これらは参列される方の人数によって変わってきます。
お通夜を執り行う場合は「通夜振る舞い」、告別式では「精進落とし」というお食事を用意します。
これらは参列者の人数によって変わってきますから、葬儀当日になって予想外に参列者が多かったりするとその分費用がかさみます。
返礼品も同様です。ただ、食事と違って予め多めに用意しておいて余った分を後で精算するというやり方ができる場合がありますから葬儀社に確認しておきましょう。
また、ドライアイスも東京都のように火葬場が少ない地域は数日待たされてたくさんかかったり、季節や安置施設の状況によっても変わってきます。

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【相見積もりの注意点③:どこまで含むのか】

葬儀にはこまごまとした「もの」や「こと」が必要です。品目が多岐にわたるので、見積もりにはどこまで含まれているのかよく確認しましょう。
各葬儀社が独自のプランを提供していますが、そこに含まれるものはバラバラです。
例えば、斎場の使用料や火葬場の使用料・控室の使用料、仏具は何が含まれるのか、などです。
また、葬儀にかかわる費用は「規模=参列者人数」によっても違ってきます。食事・返礼品・会場規模はその最たるものです。数量は予想される参列者の人数と合致しているかもチェックしておきましょう。
同時に単価も確認しておくことも忘れずに。
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【相見積もりの注意点④:グレード・オプション】

葬儀社は中小が多いので1件でも多く依頼が欲しいものです。
勢いあまって、あまりに安い見積もりを出しているところにも注意しましょう。
返礼品や食事、飾りの花など初めはかなりグレードを下げた見積もりを提示し、後々の打合せの中で修正していくうちに費用がかさむこともよくあります。
また、見積もり段階でぎりぎりまで削った基本プランを提示し、オプションで追加料金を請求される場合もあります。
メモリアルの品・エンバーミング・湯灌・花飾り・その他演出にかかわるものは通常オプションです。
写真でグレードを確認するとか、【注意点③】とも重なりますが、どこまで基本プランに含まれているのか具体的に確認しておきましょう。
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【相見積もりをとるときの注意:まとめ】

以上を踏まえて、お葬式の相見積もりを取るときの注意点をまとめますね。
- 3社以上から見積もりを取る:2社ではどちらかが一方より「高い・安い」しかわかりません。3社から見積もりを取りましょう。
- 葬儀社の見積もりだけがすべてではない:葬儀にかかわるお金には、お寺に払うお布施や自治体に払う火葬料など直接お葬式にかかる以外の費用があります。それを踏まえて予算を組みましょう。
- 見積もりに含まれているものを確認する:ある葬儀社には基本プランに含まれているが、他の葬儀社には含まれていない場合もあります。グレードも含めて何をどこまで含んだ見積もりなのか注意しましょう。
- 参列者の人数によって変動する費用がある:結婚式と違って、お葬式の場合、お越しになる方の人数を前もって確定させることはできません。お食事や返礼品、香典返しなど参列者の人数によって変動する費用が発生することを織り込んでおきましょう。
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